紙芝居ころころ座  2011.4.1

2008年7月に、地域の交流館の「紙芝居講座」に参加した7人の仲間でスタートしたのが「紙芝居ころころ座」です。
現在は、最初からのメンバーが5名、その後加わったメンバーが5名の、計10名で、毎週1度集まって、活動を続けています。

私達は、2008年9月から、月に一度、子育て広場で、0才から3才を対象として、紙芝居、手遊び、歌を、30分ほど、行なっています。
始めの頃は少なかった参加者も、だんだん増えてきて、大人と子供で30〜40名ほどが、来てくださるようになりました。

2009年12月からは、2ヶ月に一度、老人ホームのディサービスでの活動をスタートさせました。
50名ほどの参加者の中には、色々な体調の方がいらしゃるので、紙芝居だけでなく、手遊び、懐メロ、童謡などのメニューで行なっています。

人生には、色々なことが起こってきます。
「ころころ座」のメンバーも、体調をくずしたり、家族の病気や介護などで、大変な時があります。そんな時に互いに励ましあい、この活動と仲間の存在が、支えであるようなグループへと育っていることが、私達の喜びです。

私達は、心にひびく紙芝居、面白くてたくさん笑える紙芝居などを探し出し、それを自分が楽しみ、仲間と一緒に楽しみ、見に来てくださる皆さんに楽しんでいただけることを、願っています。
そして、面白そうなこと、もっと楽しく元気になりそうなことを見つけ出し、活動の中に取り入れ、それを伝えてゆくことにも取り組んできました。

その1 群読
私達は、発声の練習をする時に、「おむすびころりん」「お祭り」「地引き網」などの作品をかけあいで読んできました。
これは、とても楽しくて、リラックスして声を出せるし、リズム感、一体感も学べます。
そして、この楽しさをお年寄りの皆さんにも味わっていただくために、「わっしょい」とか「よいしょこしょい」という掛け声の部分をうちわに書いて、それを上げ下げして、私達とかけあいで、群読を楽しんでいただいてます。
歌よりも簡単で、思いっきりおおきな声が出せるので、とても盛り上がり楽しくなります。

その2 笑いヨガ
私達は、2010年9月に、笑いヨガのインストラクターの方を招いて、交流館で、「笑いヨガ&面白紙芝居」の会を開催しました。
そして、そこで学んだ笑い方(アロハ笑い、オペラ歌手になったつもりで笑う、ただ笑う)などを、発声練習の時に行なって、腹筋を意識したり、心を開放して表現力をつけるのに役立てています。
そして、ディサービスでの活動の時にも、少し準備体操をしてから、「宝くじに当たって笑う」「大金を数えながら笑う」「そのお金をみんなにばらまいて笑う」というのを行いました。
お年寄りの皆さんも、笑ってくださり、中には、お金を拾う真似をしてくださる方もいらっしゃって、とても楽しかったです。

私達は、これまでも、ハーモニー体操や、骨盤体操などを取り入れ、体をゆるめることと、中心の支えを育てることなどを、楽しみながらやってきたことで、始めの頃より声も出るようになってきました。
そして、老人ホームでの活動を始めたことで、紙芝居の絵がよく見えない方に、耳で聴くだけでも楽しんでいただけるように、「語り」の表現力をつけてゆくことと、心と体に伝わる声を育ててゆくことを、次の目標にしています。

ということで、2011年3月に、地域で、「語り部」として活躍されている、梅村まりさんをお招きして、勉強会を開きました。
私達が、紙芝居を演じ、それに対して、色々アドバイスをいただけたことで、とても参考になりました。
それから、能楽師の山村庸子さんが書かれた、「声の道場」という本をテキストとして、息の扱い方などを習いました。
それは、なかなか難しいので、これからみんなで練習してゆこうと思いました。

私達が、「明るく、自由で、開かれた、心と声と体づくり」を大切にしながら、「紙芝居ころころ座」でやってきたことは、色々な所で、取り入れやってもらってもいいことばかりだと思います。

ということで、私はこれからも、仲間と一緒に、明るく楽しく元気になることをやってゆこうと思います。


「ころころ座はじまりの歌」
   「ころころ座おしまいのうた」